大分県佐賀関の関あじを使用
リュウキュウ

坐来大分:安心院 淳 AJIMI SUNAO

この日届いたのは、50cmもある肉厚のあじ。あじ・さばは冬にかけて脂がのり、味も抜群。他にも関いさきはあまり知られていないが絶品だとか。神経〆された魚は、その日に大分から空輸で直送。

鮮度抜群。神経〆された関アジは、身の弾力が想像を超えている。上質な身は、脂ののり方も程よく、まずは刺身でぜひ食べて欲しい。とシェフ。

大分の食材をふんだんに使った関あじの逸品、郷土料理リュウキュウ。

リュウキュウと言えば、地元ではあじの漬けを使った漁師飯のイメージがありますが、坐来ではそれをアレンジしています。あじを漬けにするとどうしても醤油の味ばかりになってしまいます。関あじの上質な身のコリコリ感やアジ本来の旨味を感じて欲しいので、ここでは、混ぜ込む料理としてアレンジしています。醤油のタレは、揚げたナス、ローストしたキノコ(えのき、しめじ、しいたけなど)をペーストしたもの。揚げたナスから旨味や甘み。キノコからはいい出汁が出て、あじとの相性も抜群です。カイワレ、ミョウガ、水菜の上にオリジナルの醤油ダレをまわしかけた関あじの刺身、その上にたっぷりの刻み葱をのせています。ネギの中には、香りづけに長命草という香草を入れています。長命草は元々、沖縄の野菜で、刺身のツマやヤギ汁の臭み消しとして使用されていますが、大分の豊後高田にも自生しています。大分でも香草として栽培し、何か使い道はないか?ということで、色々と試行錯誤した結果、長命草をリュウキュウの素材として刻んだネギと一緒に使うことにしました。リュウキュウは、見た目はシンプルですが、関モノ(あじ・さば)が持つ素材力を損なわず、美味しく食べていただくための手間や鮮度を保つための工夫など様々な工程が詰まっています。

関あじが持つ本来の旨味、食感を損なわず丁寧に調理されたオリジナルリュウキュウは、見た目はシンプルだが、味に奥行きがある。

安心院シェフが使用した「関あじ」

大分県の佐賀関の海、豊予海峡で一本釣りのみで獲る関あじ。潮の流れが早く、恵まれた地形により餌となる生物が豊富なこの海域で釣れる関あじは、身が太く、引き締まっており、食べた瞬間にその違いが分かる。

安心院シェフのインタビュー
関あじの産地を訪ねて
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