普通車の廃車手続きは自分でできますが、車の解体は引取業者に任せる決まりで、解体の報告を知ってから15日以内に運輸支局で申請します。
この記事は、乗らなくなった普通車の廃車手続きを、自分で運輸支局(いわゆる陸運局)へ行って済ませたい方に向けて書いています。
「解体まで自分でやるの?」「番号をもらったら、いつまでに行けばいいの?」「自分でやれば、本当に安く済むの?」。調べるほど、疑問が増えていきますよね。ここでは、自分でできる所とできない所、申請までの順番と期限、先に確かめたいお金のことをお伝えします。
軽自動車は窓口が軽自動車検査協会で手続きの名前も違うため、この記事では普通車について書きます。廃車の全体の流れは車を廃車にするには?にまとめています。
私たちは宮城県で、本社のある栗原市のクルマ買取センター ROOTS Plus 栗原本店、クルマ買取センター ROOTS Plus 大和ヤード(カーリサイクル仙台内・黒川郡大和町)、仙台市青葉区のクルマ買取センター ROOTS Plus 仙台オフィスの3か所を拠点に、車の買取をしています。買い取った車の名義変更と抹消の手続きも、日々、東北運輸局 宮城運輸支局で行っています。
だから、申請の前に何を待ち、いつまでに、何を一緒に出すかの順番をお伝えできます。窓口へ行く前に家で段取りを決めておけば、出直しをせずに済みますよ。
廃車手続きは自分でできる?どこまで自分でやれる?
普通車の廃車手続き(永久抹消登録)とは、引取業者に引き渡して解体された車の登録を、所有者が運輸支局で消す手続きです。窓口での申請は自分でできますが、解体は自分ではできません。
自分でできるのはどこまで?
書類をそろえて運輸支局で申請するところまでです。申請するのは車検証の所有者で、本人が行けないときは、所有者の実印を押した委任状を持った人が代わりに申請できます。手続きのために車を窓口へ持ち込む必要はありません。
車の解体は自分でできる?
いいえ、できません。使い終わった車は、所有者が引取業者に引き渡すと自動車リサイクル法第8条で決められていて、解体できるのは同法第60条の許可を受けた解体業者です。自分でばらすことも、許可のない工場に頼むこともできません。
ROOTS Plusを運営する株式会社ROOTSは、自動車リサイクル法の引取業者として登録し(同法第42条・登録番号 第20011002537号/第20041601663号)、解体業の許可も受けています。
| やること | するのは |
|---|---|
| 車を引取業者に引き渡す | 自分(引き渡す先を選ぶ) |
| 車を解体する | 許可を受けた解体業者 |
| 解体の報告が記録されたことを知らせる | 引取業者 |
| 書類をそろえ、運輸支局で申請し、ナンバープレートを返す | 自分(代理なら委任状) |
| 重量税の還付を申請する | 自分(永久抹消登録の申請と同時に) |
| 自賠責・任意保険を解約する | 自分(保険会社で) |
廃車手続きを自分でするなら、永久抹消と一時抹消のどちらを選ぶ?
もう乗らないなら永久抹消登録、また乗るかもしれないなら一時抹消登録を選びます。
永久抹消登録は、どんなときの手続き?
もう乗らない車を解体したあとに、登録を消す手続きです。窓口の手数料は無料で(国土交通省「抹消登録」)、引取業者への引き渡しが先に要ります。
一時抹消登録は、どんなときの手続き?
また乗るかもしれない車の使用を、いったん止める手続きで、あとで再登録ができます。解体を伴わないので窓口の手続きを全部自分で済ませられ、手数料は窓口で申請すると2026年4月から500円です(東北運輸局「自動車の登録・検査の法定手数料変更について」)。一時抹消のあとに解体したときは、永久抹消登録ではなく「解体届出」をします(宮城運輸支局「永久抹消登録手続き」)。
廃車手続きを自分でするときの順番と期限は?
永久抹消登録を自分でするなら、次の順番で進めます。
- 手放す前に、その車に値段がつくか、手元にいくら残るかを確かめる
- 家で、車検証の所有者の住所・氏名と、印鑑登録証明書(3か月以内)の住所・氏名を見比べる
- 引取業者に車を引き渡す
- 引取業者から、解体の報告が記録されたという知らせを受ける
- 知らせを受けてから15日以内に、運輸支局で永久抹消登録を申請し、ナンバープレートを返す
- 重量税の還付は、5の申請と同時に、申請書の還付欄も記入して出す
- 自賠責保険と任意保険は、保険会社で解約や中断の手続きをする
2で住所や氏名が違っていたら、つながりが分かる住民票などが要るので、先にそろえておくと出直しを防げます。
解体の知らせが来る前に、運輸支局で申請できる?
いいえ、引取業者から知らせを受けてからです。引取業者は、解体の報告が記録されたことを確かめて所有者に知らせる役目を道路運送車両法第15条で負っています。申請書に書く解体報告記録日と移動報告番号は、引取業者かリサイクル券(使用済自動車引取証明書)で確かめられます。
申請はいつまで?重量税の還付はいつ出す?
解体の報告が記録されたことを知った日から15日以内に申請し、重量税の還付はその申請と同時に出します。15日の期限は道路運送車両法第15条で決まっていて、申請しないままだと国から催告を受けることがあります。
車検が1か月以上残っていれば重量税が戻りますが、還付の申請書は永久抹消登録の申請書と一体の様式で、あとから還付の申請だけをすることは原則できません(国税庁 Q4・Q6・宮城運輸支局)。
申請する日で、戻る自動車税は変わる?
はい、3月と月末は変わります。自動車税は4月1日の時点の所有者に1年分がかかり(宮城県)、抹消するとその年度の税は4月から抹消した月までの月割になります。31日に出すか翌月1日に出すかで1か月分が変わり、3月に抹消すると当年度分は戻りません(宮城県 税率一覧表 注3)。
廃車手続きを自分でするとき、引取業者はどう探す?
自治体の名簿や、名簿の案内先の検索で、登録している業者かを確かめてから選びます。
引取業者とは?
引取業者とは、持ち主から使い終わった車を引き取るために、自治体の登録を受けた業者のことです(自動車リサイクル法第2条)。国税庁の案内には「ディーラーなどの引取業者」とあり、同法第60条の許可を受ける解体業者とは別です。
引取業者が登録しているかは、どう確かめる?
自治体の名簿か、案内されている検索で確かめます。仙台市は市に登録している引取業者の名簿を公開していて、宮城県やほかの自治体に登録している業者は「自動車リサイクルシステム 関連事業者検索」で探すよう案内しています(仙台市「自動車リサイクル(事業者向け)」)。同じページには、運ぶ費用がかかる場合があるので引取業者に確かめるよう書かれています。
動かない・車検切れの車は、どう運ぶ?
積載車やレッカーで運ぶのが基本です。仮ナンバー(臨時運行許可)は、目的・経路・期間を決めて特例で走らせる制度で、運行する日をカバーする自賠責も要ります。仙台市の案内では対象は検査や整備のための回送などで、単に車を移すだけの運行は対象外です(仙台市「自動車臨時運行許可」)。解体のための移動に使えるかは自治体で違うので、使うなら先に市区町村の窓口で確かめてください。
運び方の比べ方は車検切れの車の仮ナンバーと積載車で説明しています。私たちが動かない車を引き取りに伺う日に困りやすいのは、ウインチで引っ張れない置き場所、本人の所有でない車、普通車で必要書類がないときです。
廃車手続きを陸運局でする日は、何を持ってどこへ行く?
車検証、ナンバープレート、所有者の印鑑登録証明書と実印、解体報告記録日と移動報告番号を持って、運輸支局の登録の窓口へ行きます。
運輸支局には、何を持っていく?
次の3つの組をそろえて持っていきます。
- 車検証とナンバープレート(前後2枚)
- 所有者の印鑑登録証明書(発行から3か月以内)と実印(代理なら、実印を押した委任状)
- 解体報告記録日と移動報告番号、住所・氏名が違えばつながりの書類、重量税の還付を受ける口座
申請書は第3号様式の3です。細かい書類と、なくしたときは車の廃車に必要な書類一覧をご覧ください。
仙台・宮城では、どこの窓口へ行く?
普通車は、仙台市宮城野区扇町の東北運輸局 宮城運輸支局の1階の登録窓口です。登録の受付は平日の8時45分〜11時45分と13時〜16時で、土日祝日と12月29日〜1月3日は閉まっています(宮城運輸支局「受付時間・窓口案内」)。ROOTS Plusも日々この窓口で抹消の手続きをしています。軽自動車の窓口は、軽自動車検査協会 宮城主管事務所です。
廃車手続きを自分ですると、お金はいくらかかる?戻ってくる?
永久抹消登録の手数料は無料ですが、引取業者まで運ぶ費用などは窓口とは別にかかることがあります。リサイクル料金は、新車のときに払っていなければ引き渡すときに払います(仙台市)。戻るかもしれないお金は次の3つです。
- 自動車税:抹消した月の翌月から3月までの分が月割で戻る
- 重量税:車検が1か月以上残っていれば、永久抹消登録の申請と同時に還付欄も記入して出す(支払いまでおおむね2か月半=国税庁)
- 自賠責:保険会社で解約した日から満期まで1か月以上あれば戻る
費用の内訳は廃車費用はいくら?、戻るお金は廃車で税金は返ってくる?で説明しています。
廃車手続きを自分でする前に、その車に値段がつくかを確かめるには?
手続きを誰がするかとは別に、引取業者へ引き渡す前に写真と車検証で買取の金額を確かめます。値段がつく車なら、運ぶ費用を払わずに手放せることがあります。
「自分でやれば窓口の手数料だけ」と言われるのは、どうして?
永久抹消登録の手数料は無料なので、窓口だけを見ればそのとおりだからです。
調べると、自分で手続きすればかかるのは窓口の手数料くらい、という説明を目にします。これは、どうしてなのでしょうか。仕組みが分かると、ご自身の車で何を確かめればいいのか見当がつけられるようになります。
ただ、運ぶ費用は窓口とは別で、乗らなくなった車にも部品や素材、海外での需要として値段がつくことがあります。手続きの手数料と、その車にいくら値段がつくかは、別々に確かめるものです。
廃車を考える車につく、最低買取保証額とは?
最低買取保証額とは、ROOTS Plusが排気量ごとに決めている、お手元に残る買取額の最低ラインです。自社工場での解体・資源化と海外への輸出ルートを持っているので、古い車や動かない車でも値段がつくことがあります。お客さんとのやり取りで多いのは、こんな流れです。
- お客さん「動かない車でも買い取ってもらえるの? 処分費がかかるんでなく、お金がもらえるの?」
- 私たち「最低でもこの金額以上になります。これはお手元に残る金額です」
- お客さん「え? すっかり、こちらがもらえる金額ですか?」
写真や車検証をいただいて詳しい査定額をお伝えすると、驚かれることがあります。
他社で買取ができなかった車や、年式が古い車、廃車を考えるような車でも、排気量ごとに最低買取保証額がついています。「最低」なので、同額かそれ以上が確定するという意味です。
- 軽自動車(たとえばワゴンR、タント、パレットなど)・1500cc未満 …… 4万円
- 1500cc以上 2000cc未満 …… 6万円
- 2000cc以上 2500cc未満 …… 8万円
- 2500cc以上 …… 10万円
車台番号が確認でき、車体や主な部品が大きく欠けていなければ、原則として対象になります。適用の条件は車の状態で変わるので、実際の金額は査定で確かめてください。
ROOTS Plusの最低買取保証額は、お手元に実際に残る金額です。最低でもこの価格で、詳しく見たら上がる可能性があります。出口を自社で持つぶんを買取価格で還元していて、お手元に残る金額を、丸ごとでお伝えします。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい
その車の値段は、どうやって確かめる?
写真と車検証を公式LINEで送ると確かめられます。まず最低買取保証額がすぐに届き、そのあと人が確認した正式な査定価格が届くので、引取業者を探す前に、運ぶ費用を払って手放すのか、お金を受け取って手放すのかが分かります。ROOTS Plusに売った車の抹消の手続きは、ROOTS Plusが行います。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい
廃車手続きを自分でする・人に頼む、どれが向いている?
手続きを誰がするかで選び、どれを選ぶ場合も、その車の買取額は先に確かめておけます。
| 選択肢 | 向いている人 |
|---|---|
| 一時抹消登録を全部自分でする | しばらく乗らないが、また乗るかもしれない人 |
| 引取業者に引き渡し、永久抹消登録を自分で申請する | 平日に運輸支局へ行けて、運ぶ段取りも自分でつけられる人 |
| ディーラーに頼む | 次の車をその店で買う予定があり、乗り換えと一緒に済ませたい人 |
| 行政書士に申請の代行を頼む | 平日に窓口へ行けず、書類の作成も任せたい人 |
| ROOTS Plusのように、自社工場を持つ買取店に売る | 手放す前に、その車に値段がつくか確かめたい人 |
| ほかの買取店・廃車買取の店に売る | いくつかの店で金額を比べたい人 |
売る先を比べるときは、手元に残る金額の下限で候補を絞り、急ぐときも引き取りの日と手元に残る金額を並べると決めやすくなります。ROOTS Plusでは、写真や書類の確認は公式LINEで進み、対面で行うのは最終的な実車確認と書類のお引き渡しだけです。
廃車手続きを自分でするときのよくある質問
Q. 廃車手続きは自分でできる?
A. はい、普通車なら所有者が運輸支局で申請できますが、車の解体は引取業者に引き渡して任せます。
Q. 廃車にする車を、自分で解体してもいい?
A. いいえ、使い終わった車は引取業者に引き渡す決まりで(自動車リサイクル法第8条)、解体できるのは許可を受けた解体業者です。
Q. 解体の知らせを受けてから、いつまでに運輸支局へ行けばいい?
A. 知った日から15日以内で、重量税の還付は永久抹消登録の申請と同時に還付欄も記入して出します。
Q. 陸運局で廃車手続きをすると、いくらかかる?
A. 永久抹消登録は無料で、一時抹消登録は窓口で申請すると500円(2026年4月から)です。
Q. 車検証の住所が今と違うときは、どうすればいい?
A. つながりが分かる住民票を足し、それで追えなければ住民票の除票か戸籍の附票も用意します。
Q. 家族の名義の車でも、自分で廃車手続きができる?
A. はい、所有者の実印を押した委任状を持って行けば代わりに申請できます。用意のしかたは家族の代わりに手続きするには?をご覧ください。
Q. 自分で廃車手続きをする前に、その車にお金はつく?
A. 値段がつくことがあります。ROOTS Plusの最低買取保証額は、軽自動車(たとえばワゴンR、タント、パレットなど)と1500cc未満は4万円、1500cc以上2000cc未満は6万円、2000cc以上2500cc未満は8万円、2500cc以上は10万円です。カギがない場合はご相談ください。
廃車手続きを自分でするなら、解体の報告から15日以内に申請し、重量税の還付も同時に出す
自分でできるのは運輸支局での申請までで、解体は引取業者に任せます。知らせを受けたら15日以内に永久抹消登録を申請し、重量税の還付欄も同時に記入して出してください。手続きを誰がするかとは別に、引取業者を探す前に値段がつくかを確かめておくと、運ぶ費用を払うか、お金を受け取るかの分かれ目が見えます。
古い車も動かない車も、写真と車検証を公式LINEで送るだけで、来店せずに金額が分かります。受付は24時間です。送ると、まず最低買取保証額がすぐに届きます。同時にROOTS Plusにも写真が届くので、すぐに査定に入ります。そのうえで、人が確認した正式なオンライン査定価格をお届けします。しつこい営業はありません。正直に成り立つ取引なので、写真の加工や、傷やへこみを隠すことはなさらないようお願いします。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい
出典:道路運送車両法 第15条(永久抹消登録・15日以内・引取業者の通知・催告)/使用済自動車の再資源化等に関する法律 第8条(引取業者への引渡義務)/同法 第2条(引取業者・解体業者の定義)/同法 第60条(解体業の許可)/東北運輸局 宮城運輸支局「永久抹消登録手続き」(解体報告通知を受けてからの申請・重量税の還付は同時・一時抹消後の解体届出)/東北運輸局「自動車の登録・検査の法定手数料変更について(令和8年4月1日)」/東北運輸局 宮城運輸支局「受付時間・窓口案内」/国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト「抹消登録」(永久抹消の手数料は無料)/国税庁 タックスアンサーNo.7193(重量税の廃車還付)/国税庁「使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について」Q4・Q6/宮城県「自動車税種別割のご質問」/宮城県「自動車税種別割税率一覧表」注3/仙台市「自動車リサイクル(事業者向け)」/仙台市「自動車臨時運行許可(仮ナンバー)制度」。最低買取保証額・引き取りの条件など自社の対応は、ROOTS Plusの案内に基づきます(2026年11月4日確認)。