エンジンブローとは?修理か手放すかの決め方と、見積もりで聞くこと

エンジンブローとは、エンジンの中の部品が壊れて走れなくなる重い故障のことで、直すかどうかは修理の見積もりと、今の状態で手元に残る金額を並べて決めます。

この記事は、整備工場やロードサービスで「エンジンブローです」と言われ、直すか手放すかを決めかねている方に向けて書いています。

「直すと、いったいいくらかかるの?」「載せ替えって、何をするの?」「エンジンが壊れた車なんて、お金を払って引き取ってもらうしかないの?」。思いがけず重い故障を告げられると、こんな声が頭を回りますよね。

この記事では、エンジンブローがどんな故障か、直し方の違いと見積もりで聞くこと、直すか手放すかを決める比べ方を順にお伝えします。

私たちは宮城県で、本社のある栗原市のクルマ買取センター ROOTS Plus 栗原本店、クルマ買取センター ROOTS Plus 大和ヤード(カーリサイクル仙台内・黒川郡大和町)、仙台市青葉区のクルマ買取センター ROOTS Plus 仙台オフィスの3か所を拠点に、車の買取をしています。

自社工場で解体や部品取り、資源化まで行っています。修理や整備はしていないので、壊れ方の診断と修理代は整備工場に任せ、見積もりが出たときに何を聞き、何と並べればよいかをお伝えします。

エンジンブローとは?どこが壊れた状態?

エンジンブローとは、ピストンやコンロッド、クランクシャフトなど、エンジンの中で動く部品が壊れたり、穴が開いたりして、エンジンが回らなくなった状態のことです。部品の交換だけでは済まず、エンジンを分解して直すか、エンジンごと載せ替えるかの話になることが多い故障です。

エンジンの焼き付きとは違う?

焼き付きは、オイルが足りずに金属どうしがこすれて貼りつく壊れ方で、エンジンブローにつながる原因の1つです。焼き付いたまま回し続けると、中の部品が折れたり、エンジンのケースを突き破ったりして、より大きく壊れることがあります。

エンジンブローは、どんな原因で起きる?

多いのは、オイルの不足や汚れ、冷却水の不足によるオーバーヒート、回転の上げすぎです。原因と、気づきやすいサインをまとめます。

原因 何が起きるか 気づきやすいサイン
オイルの不足・汚れ 部品の間の油の膜が切れ、こすれて焼き付く ガラガラ・カラカラという音、赤い油圧の警告灯
冷却水の不足・漏れ(オーバーヒート) 熱で部品がゆがみ、すき間からオイルや冷却水が回る 水温計が高い、湯気が出る、赤い水温の警告灯
回転の上げすぎ(シフトの入れ間違いなど) 部品が回転に耐えられず折れる 急に大きな音がして止まる
部品の傷み・劣化 傷んだ所から壊れが広がる マフラーから白い煙が続く、オイルの減りが早い

音や煙のサインは、エンジンの周りの部品の不具合でも出ます。サインだけでエンジンブローと決めつけず、整備工場の点検で確かめてもらってください。

エンジンブローしたら、走れる?まず何をする?

エンジンブローした車は、走らせないのが基本です。動いたとしても、走るほど壊れが広がり、走っている途中で止まるおそれがあります。

  1. アクセルを戻してハザードランプを点け、路肩など安全な場所に寄せる
  2. 止まったらエンジンを切る。煙や焦げたにおいがあれば、すぐに車から離れる
  3. 高速道路では、煙やにおいがなくても下の手順で避難と通報を先にする
  4. 自動車保険のロードサービスか、JAFなどのロードサービスに連絡する
  5. 音・煙・警告灯など、気づいたことをそのまま伝え、運んでもらう

高速道路では、路肩に止めていても車の中や車のそばにいるのは危険です。警察庁「高速道路」では、発炎筒や停止表示板(停止表示灯)を車の後ろに置き、乗っている人はガードレールの外側など安全な場所に避難し、携帯電話で警察に通報するか、近くの非常電話(道路の管理者につながります)を使って、故障か事故か・停まっている場所・けが人の有無を知らせるよう示されています。

運ぶ先に迷うときは動かない車の引き取りとレッカーとJAFは車をどこまで運ぶ?をご覧ください。

エンジンブローは直せる?直し方は何がある?

直すこと自体はできることが多く、直し方は、エンジンを分解して壊れた部品を替える方法と、エンジンごと載せ替える方法の2つで、どちらになるかは壊れた範囲で決まります。

直し方 中身 見積もりで聞くこと
分解して直す(オーバーホール) エンジンを下ろして分解し、壊れた部品と傷んだ部品を替えて組み直す どこまで替えるか、分解してから金額が変わることはあるか
エンジンを載せ替える 壊れたエンジンを外し、別のエンジンを積む 積むのは中古・リビルト・新品のどれか、保証はつくか

載せ替えのエンジンは、中古・リビルト・新品で何が違う?

違いは、エンジンの状態と、保証の有無、手に入るまでの日数です。

  • 中古:ほかの車から外したエンジンをそのまま使う。状態は1台ずつ違う
  • リビルト:中古のエンジンを分解し、傷みやすい部品を替えて組み直したもの
  • 新品:メーカーの新しいエンジン。車種によっては手に入らないこともある

保証がつくか、その期間はどれくらいかは、エンジンを出す会社や整備工場ごとに違います。同じ「載せ替え」でも中身が違うので、見積もりではどのエンジンを積むのかを必ず確かめてください。

エンジンブローかどうかは、どう確かめる?

整備工場が、エンジンが回るか、音やオイル・冷却水の状態などを点検して判断します。分解しないと壊れた範囲の全体が分からないこともあるので、「分解して調べる費用はかかるか」「直さないと決めたときも、その費用はかかるか」を先に聞いておくと安心です。

エンジンブローの修理代は、どう確かめる?

エンジンブローの修理代は、壊れた範囲、直し方、積むエンジンの種類、車種で大きく変わるので、金額は整備工場の見積もりで決まります。見積もりを受け取るときは、次の5つを聞いておくと、あとで比べやすくなります。

  1. 分解して直すのか、載せ替えるのか。載せ替えなら、中古・リビルト・新品のどれか
  2. 部品代・工賃・分解して調べる費用を分けた総額
  3. 何日かかるか(エンジンや部品の取り寄せを待つ日数を含めて)
  4. 直したあとの保証はつくか、期間はどれくらいか
  5. 壊れた原因の側(冷却やオイルの周り)も一緒に直す必要があるか

見積もりの頼み方は車の修理見積もりを即日ででも説明しています。

メーカーや販売店の保証は使える?

保証が残っていれば、エンジンの故障が対象になる場合があります。対象の部品と期間・走った距離の条件は保証書に書いてあるので、修理を頼む前に、買った店やディーラーに確かめてください。

エンジンブローの修理に、車両保険は使える?

ふつうの故障や、部品のすり減りなど自然の消耗で壊れたエンジンは、車両保険の対象外です。日本損害保険協会の損害保険Q&A(問15)では、保険金が払われない主な場合に「故障損害」や「自然の消耗による損害」が挙げられています。

一方で、衝突や接触、台風・洪水などの偶然な事故でエンジンが傷んだときは、対象になる場合があります。補償の範囲は契約のパターンや特約で変わるので、保険証券を手元に置き、壊れた原因を伝えて保険会社に確かめてください。

エンジンブローした車は、直す?手放す?何で決める?

修理の見積もりの総額と、直さない今の状態で手放したときに手元に残る金額を並べて決めます。そのうえで、直したあと何年乗るつもりかを考えます。

修理の見積もりと、何を並べる?

並べるのは、お金(修理の総額と、手元に残る金額)、日数(直るまでと、引き取りの日)、そのあと(何年乗るか)の3つです。

並べるもの 直して乗る 今の状態で手放す
お金 修理の総額を払う 手元に残る金額を受け取る
日数 直るまでの日数(部品待ちを含む) 引き取りの日
そのあと 同じ車にあと何年乗るか、次の車検までの期間 受け取った金額を次の車に回す

年式や走った距離の目安は廃車のタイミングはいつ?で説明しています。

今の状態での買取額は、車を動かさずに確かめられます。車の写真と車検証を公式LINEで送ると、まず最低買取保証額がすぐに届き、そのあと人が確認した正式な査定価格が届きます。エンジンブローと言われたこと、動かないことなど、車の状態も一緒に書いていただくと、そのぶん的確な査定につながります。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい

整備工場に預けたままでも、売れる?

はい、売れます。故障して整備工場に持ち込んだあとで、査定のご依頼をいただくことも多くあります。金額にご納得いただければ、整備工場まで引き取りに伺います。運転しないほうがよい状態なら、無理に運転して来ていただく必要はありません。

古い壊れた車をあきらめて別の車に乗ろうと考えたときは、買取と一緒に、次に乗る中古車探しの相談もできます。

直して乗るほうが合うのはどんなとき?

次のようなときは、手放すより直すほうが合います。そういう状況なら、私たちも直して乗るほうをお伝えしています。

  • 年式が新しく、走った距離も少ない
  • メーカーや販売店の保証、保険が使える
  • 分解して部品を替えるだけで直る見込みがある
  • まだ長く乗るつもりで、修理の総額が見合う

急いで決めるときは、何を並べる?

急いでいるときも、引き取りの日と手元に残る金額の2つを並べます。契約後に修復歴などを理由に減額を求められる相談は国民生活センターにも寄せられているので、どこに頼む場合も、先に「手元にいくら残るか」で聞いておきましょう。

エンジンブローした車にも、値段がつくのはなぜ?

車としてだけでなく、部品や素材、海外での需要として評価できる場合があるからです。

調べると、「エンジンが壊れた車は値段がつかない」「お金を払って引き取ってもらうもの」という声を目にします。これは、どうしてなのでしょうか。仕組みが分かると、ご自身の車がどれに当たるのか見当をつけられるようになります。

買い取られた車は、まだ乗れるなら国内や海外で車として売られ、乗るのが難しいなら解体して部品や素材として評価されます。解体する車の値段は、触媒や素材などの、その時の海外の相場で決まるため、走った距離や年式ではほとんど変わりません。出口(再販・部品・資源・海外)を持たない業者では、エンジンが壊れた車に値段をつけにくくなります。

ROOTS Plusは、自社工場での解体・資源化と、海外への輸出ルートを持っています。動かない車では、持っていってもらうのにお金がかかると思っていた、という方もいらっしゃいます。お客さんとのやり取りで多いのは、こんな流れです。

  • お客さん「動かない車でも買い取ってもらえるの? 処分費がかかるんでなく、お金がもらえるの?」
  • 私たち「最低でもこの金額以上になります。これはお手元に残る金額です」
  • お客さん「え? すっかり、こちらがもらえる金額ですか?」

写真や車検証をいただいて詳しい査定額をお伝えすると、驚かれることがあります。

他社で買取ができなかった車や、年式が古い車、廃車を考えるような車でも、排気量ごとに最低買取保証額がついています。「最低」なので、同額かそれ以上が確定するという意味です。

  • 軽自動車(たとえばワゴンR、タント、パレットなど)・1500cc未満 …… 4万円
  • 1500cc以上 2000cc未満 …… 6万円
  • 2000cc以上 2500cc未満 …… 8万円
  • 2500cc以上 …… 10万円

車台番号が確認でき、車体や主な部品が大きく欠けていなければ、原則として対象になります。適用の条件は車の状態で変わるので、実際の金額は査定で確かめてください。

ROOTS Plusの買取保証は、お手元に実際に残る金額です。最低でもこの価格で、詳しく見たら上がる可能性があります。出口を自社で持っているぶんを、買取価格で還元しています。レッカーを含む引き取りは無料で、カギがない場合はご相談ください。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい

エンジンブローした車の、これからの選択肢は?

選択肢は、直して乗る、下取りに出す、今の状態で買取店に売る、自分で廃車の手続きをする、の4つで、向いている人が違います。

選択肢 向いている人
分解して直す・載せ替えて乗る 新しい車・保証や保険が使える・まだ長く乗る人
乗り換える店に下取りに出す 次の車を買う店が決まっていて、手続きを1か所で済ませたい人
今の状態で買取店に売る(ROOTS Plusもこの1つ) 直さずに、手元にいくら残るかを確かめてから決めたい人
自分で廃車の手続きをする 平日に運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)へ行ける人

どこに頼む場合も、最低でも手元に残る金額を先に聞くと比べやすくなります。実際に、いくつかの会社に相談していた方が、最低買取保証額を見てそれより安い会社を候補から外し、残った中で金額と、急ぎの対応ができるか、状況に合うかで決めた、という流れがありました。

動かない車の売り方は動かない車は売れる?、書類は車の廃車に必要な書類一覧をご覧ください。

エンジンブローを防ぐには?

エンジンオイルと冷却水の量をふだんから確かめ、赤い水温や油圧の警告灯が点いたら、すぐに止めることです。

国土交通省の点検の手引では、日常点検として、エンジンオイルの量がオイルレベルゲージで示された範囲にあるか、冷却水の量がリザーバタンクの決められた範囲にあるかを確かめるよう示されています。時期の目安は、長距離を走る前や、洗車・給油のときです。

オイルを替える時期は、車ごとに取扱説明書やメンテナンスノートに書いてあるので、そちらに合わせてください。

エンジンブローのよくある質問

Q. エンジンブローの修理代はいくら?

A. 金額は、壊れた範囲と直し方で変わるので、整備工場の見積もりで決まります。分解して直すのか載せ替えるのか、積むエンジンの種類、総額と日数、保証を分けて聞いてください。

Q. エンジンブローは何万キロくらいで起きる?

A. 走った距離だけで、起きる時期は決まりません。オイルや冷却水の不足、オーバーヒートが原因なら、走った距離が少ない車でも起きることがあります。

Q. エンジンブローしても、自分で走れる?

A. 走らせず、ロードサービスで運んでもらってください。動いたとしても、走るほど壊れが広がり、途中で止まるおそれがあります。

Q. エンジンを載せ替えるのと手放すのとでは、どちらがいい?

A. 載せ替えの見積もりの総額と、今の状態で手元に残る金額を並べ、直したあと何年乗るかで決めます。新しい車で長く乗るなら載せ替え、古い車で次の車検も近いなら手放すほうが、手元にお金が残ることがあります。

Q. エンジンブローした車でも、買い取ってもらえる?

A. 直さないままでも、査定を受けて売ることはできます。条件は店ごとに違います。ROOTS Plusでは、エンジンが壊れていても、対象になる条件はふだんと同じです。車台番号が確認でき、車体や主な部品が大きく欠けていなければ、原則として最低買取保証額の対象です。適用の条件は車の状態で変わるので、実際の金額は査定で確かめてください。

Q. エンジンブローした車は、いくらで売れる?

A. 車種や状態で変わりますが、ROOTS Plusでは排気量ごとに最低買取保証額があります。軽自動車(たとえばワゴンR、タント、パレットなど)と1500cc未満は4万円、1500cc以上2000cc未満は6万円、2000cc以上2500cc未満は8万円、2500cc以上は10万円です。詳しく見たら上がる可能性があります。

エンジンブローと言われたら、見積もりで直し方と総額を聞き、手元に残る金額と並べて決める

エンジンブローは、エンジンの中の部品が壊れた重い故障で、走らせずに運ぶのが基本です。修理代は整備工場の見積もりで決まるので、分解して直すか載せ替えるか、積むエンジンの種類、総額・日数・保証を分けて聞き、今の状態で手元に残る金額と並べてください。

エンジンブローした車も古い車も、写真と車検証を公式LINEで送るだけで、来店せずに金額が分かります。受付は24時間です。送ると、まず最低買取保証額がすぐに届きます。同時にROOTS Plusにも写真が届くので、すぐに査定に入ります。そのうえで、人が確認した正式なオンライン査定価格をお届けします。しつこい営業はありません。正直に成り立つ取引なので、写真の加工や、傷やへこみを隠すことはなさらないようお願いします。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい

出典:国土交通省「自動車の点検及び整備に関する手引」(日常点検:冷却水の量・エンジン・オイルの量/点検の時期の目安)/警察庁「高速道路」(緊急時の3原則:停止表示・安全な場所への避難・通報)/日本損害保険協会「損害保険Q&A 問15」(車両保険:偶然な事故による損害・保険金が支払われない主な場合:故障損害・自然の消耗)/国民生活センター「車を売る際は要注意!中古車の売却トラブル」(契約後の減額)。最低買取保証額・引き取りの条件など自社の対応は、ROOTS Plusの案内に基づきます(2026年11月4日確認)。

▶ 車が動かない・壊れたとき のまとめガイド車が故障したら?直すか手放すかを見積もりと今の値段で決める