オーバーヒートしたら、エンジンは止める?かけたまま?条件と冷えたあとの判断

車がオーバーヒートしたら、まず安全な場所に止め、エンジンを止めるかどうかは、お乗りの車の取扱説明書かロードサービスの指示に従います。冷えて警告が消えても、自分の判断では走らせません。

この記事は、走っている途中で水温計が上がったり、エンジンルームから蒸気が出たりして、次にどうすればよいか知りたい方に向けて書いています。

「エンジンは止めたほうがいいの?かけたまま?」「冷えたら、また走れるのかな」「エンジンまで傷んでいたら、修理代はいくらだろう」。路肩に止めたあと、こんな声が頭を回りますよね。

私たちクルマ買取センター ROOTS Plusは宮城県で車の買取をしていて、自社工場で解体や部品取りまで行っています。故障して整備工場に持ち込んだ車について、お客さまから査定のご依頼をいただくことも多くあります。この記事では、オーバーヒートした直後にすることから、冷えたあとに見るしるし、点検のあとに直すか手放すかを決めるまでをお伝えします。

オーバーヒートとは?どんな症状が出る?

オーバーヒートとは、エンジンの熱を冷やしきれず、エンジンを冷やす冷却水の温度が上がりすぎた状態のことです。次のような症状が出たら、オーバーヒートを疑ってください。

  • 水温計の針が高温側(レッドゾーンなど)に入る
  • 赤い水温警告灯や、「エンジン冷却水高温」などの表示が出る
  • エンジンの力が急に落ちる、スピードが出ない
  • エンジンルームのすき間から蒸気が上がる

原因は、冷却水の不足や漏れ、ウォーターポンプや冷却ファン、サーモスタット、ベルトの不具合、エンジンオイルの不足などです。長い上り坂や渋滞でののろのろ走りが続いたときも、熱がこもりやすくなります。

国土交通省がJAFの協力でまとめた令和7年度の路上故障の調査では、一般道路の故障のうち冷却水の不具合は1.5%で、主な状況として不足・水漏れ・汚れ・凍結が挙げられています(国土交通省「令和7年度路上故障の実態調査結果」)。

オーバーヒートしたら、まず何をする?

まず安全な場所に止め、蒸気が出ているかを見てから、エンジンの扱いを取扱説明書かロードサービスの指示で決めます。次の順で進めると、慌てずに済みますよ。

  1. ハザードランプをつけ、ほかの車の邪魔にならない安全な場所に止める
  2. パーキングブレーキをかけ、シフトを「P」に入れる
  3. エンジンルームから蒸気が出ているかを見る(出ていればボンネットを開けない)
  4. エンジンを止めるか、かけたまま冷やすかは、取扱説明書の手順に従う(すぐ見られなければロードサービスの指示を受ける)
  5. ラジエーターやリザーバータンクのキャップは、熱いうちは開けない
  6. 自動車保険のロードサービスか、JAFなどのロードサービスに連絡する

高速道路の路肩や本線に止まったときは、ボンネットの作業より避難が先です。発炎筒や停止表示板を車の後ろに置き、ガードレールの外側など安全な場所に避難してから、110番か近くの非常電話で、故障であることと停車場所を知らせます(警察庁「高速道路」)。

オーバーヒートしたら、エンジンは止める?かけたまま?

お乗りの車の取扱説明書の「オーバーヒートしたとき」の手順に従います。車種によって、エンジンをかけたまま冷やす手順と、まず止める手順があり、逆のこともあるからです。

エンジンを止めると冷却水やオイルが回らなくなるので、かけたまま風を通して冷やす手順の車があります。一方で、まず止めて自然に冷ます手順の車もあります。どちらかは車ごとに決まっているので、ほかの車の手順や一般的な説明に合わせず、その車の手順か、救援の指示に従ってください。

取扱説明書がすぐ見られないときは?

ロードサービスに電話して車の様子を伝え、エンジンをどうするかの指示を受けます。次の4つを伝えると、話が早く進みます。

  • エンジンルームから蒸気が出ているか
  • 冷却ファンが回る音がしているか
  • 車の下に冷却水が漏れていないか
  • どの警告灯や表示が出ているか(メーターを写真に撮っておくと伝えやすい)

取扱説明書は、どこで確かめる?

車に積んである冊子のほか、メーカーのウェブサイトで見られる車種もあります。索引で「オーバーヒート」を引くと、その車の手順のページにたどり着きやすいですよ。ふだんから一度開いておくと、いざというときに慌てずに済みます。

オーバーヒートしたら、ボンネットやキャップはいつ開けていい?

ボンネットは蒸気が出なくなってから、ラジエーターやリザーバータンクのキャップはエンジンが十分に冷えてから開けます。熱いうちにキャップを外すと、熱湯や蒸気が噴き出して大けがをするおそれがあります。

冷却水が足りないときは、水道水を足してもいい?

手元に冷却水がないときの応急として、水を足す手順が書かれている取扱説明書もあります。熱いエンジンに急に冷たい水を入れると傷めるおそれがあるので、足すとしても十分に冷えてからです。足してよいか、どこから足すかは車種で違うので、取扱説明書で確かめ、分からなければ無理に開けずにロードサービスに任せてくださいね。

冬の宮城で、水を足したときに気をつけることは?

水を足したままにせず、できるだけ早く点検を受けて冷却水に入れ替えてもらいます。先ほどの路上故障の調査でも、冷却水の主な不具合の1つに凍結が挙がっています。冷え込む冬の宮城では、なおさら水のままにしないでください。

オーバーヒートのあと、冷えたらまた走れる?

冷えて警告が消えても、原因が直ったとは限らないので、自分の判断で走らせず、ロードサービスに運んでもらって点検を受けます。冷却水が減ったままだったり、部品の不具合が残っていたりすると、また温度が上がるおそれがあるからです。

冷えたあと、ご自身の目で確かめられるしるしは次のとおりです。当てはまるなら、なおさら走らせずに運んでもらいましょう。

  • リザーバータンクの冷却水が、下限(MINやLなど)より減っている
  • ラジエーターやホースのまわり、車の下に、冷却水が漏れた跡がある
  • ベルトがゆるんでいる、傷んでいる

国土交通省の点検の手引でも、冷却水の量が著しく減っているときは、ラジエーターやホースなどからの水漏れのおそれがあるとされています(国土交通省「自動車の点検及び整備に関する手引」)。しるしが見つからなくても、エンジンの中の傷みは外から分からないので、点検で確かめます。

オーバーヒートした車は、どこへ運ぶ?

まだ直すか決めていないなら、点検できる整備工場やディーラーへ運んでもらい、見積もりが出てから決めます。すでに手放すと決めているときだけ、買取店に直接引き取ってもらう方法もあります。

ロードサービスで運べる距離は?

無料で運べる距離や回数は、保険の契約やロードサービスの種類で変わるので、保険証券や保険会社のアプリで確かめます。JAFの搬送の条件はJAFは車をどこまで運ぶ?、レッカーの頼み方は動かない車の引き取りとレッカーにまとめています。

運転しないほうがいい状態でも、手放せる?

はい、運転して持ってきていただかなくても大丈夫です。運転しないほうがよい状態なら、ROOTS Plusが引き取りに伺います。故障して整備工場に持ち込んだあとでも、買取価格にご納得いただき、お取引をご希望なら、整備工場まで引き取りに伺います。すでに手放すと決めているなら、今ある場所へ直接引き取りに伺うこともできます。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい

オーバーヒートした車は、直す?手放す?

点検で修理の見積もりが出たら、今の状態で手放したときに手元に残る金額と並べて決めます。修理代は、冷やす部品の交換で済むか、エンジン本体まで傷んでいるかで大きく変わるので、見積もりで確かめます。年式・走行距離・次の車検までの期間もあわせて見ると判断しやすく、目安は廃車のタイミングはいつ?で説明しています。

今の状態の値段は、どうやって知る?

動かないままでも分かります。車の写真と車検証を公式LINEで送ると、まず最低買取保証額がすぐに届き、そのあと人が確認した正式な査定価格が届きます。「オーバーヒートした」など車の状態もあわせて伝えていただくと、そのぶん的確な査定につながります。警告灯がついたときも、見積もりが出たときも、どんなときでも買取のご相談をいただいています。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい

オーバーヒートした車にも値段がつくのはなぜ?

車の価値は、走る道具としてだけでなく、部品や素材、海外での需要としても見られるからです。解体する車の値段は、エンジン・触媒・素材の、その時の海外の相場で決まるため、走った距離や年式ではほとんど変わりません。ROOTS Plusは自社工場での解体・資源化と海外への輸出ルートを持っているので、エンジンが傷んだ車や古い車でも値段がつくことがあります。動かない車のご相談で多いのは、こんなやり取りです。

  • お客さん「動かない車でも買い取ってもらえるの? 処分費がかかるんでなく、お金がもらえるの?」
  • 私たち「最低でもこの金額以上になります。これはお手元に残る金額です」
  • お客さん「え? すっかり、こちらがもらえる金額ですか?」

写真や車検証をいただいて詳しい査定額をお伝えすると、驚かれることがあります。

他社で買取ができなかった車や、年式が古い車、廃車を考えるような車でも、排気量ごとに最低買取保証額がついています。「最低」なので、同額かそれ以上が確定するという意味です。

  • 軽自動車(たとえばワゴンR、タント、パレットなど)・1500cc未満 …… 4万円
  • 1500cc以上 2000cc未満 …… 6万円
  • 2000cc以上 2500cc未満 …… 8万円
  • 2500cc以上 …… 10万円

車台番号が確認でき、車体や主な部品が大きく欠けていなければ、原則として対象になります。適用の条件は車の状態で変わるので、実際の金額は査定で確かめてください。

ROOTS Plusの最低買取保証額は、お手元に実際に残る金額です。最低でもこの価格で、詳しく見たら上がる可能性があります。出口を自社で持つぶんを買取価格で還元しています。レッカーを含む引き取りは無料で、カギがない場合はご相談ください。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい

直して乗るほうが合うのはどんなとき?

年式が新しく走行距離も少ない、冷やす部品の交換で直りエンジン本体は傷んでいない、メーカーや販売店の保証が残っている、まだ長く乗るつもりで修理代が見合う、といったときは直すほうが合います。反対に、古い壊れた車をあきらめてほかの車に乗ろうと思ったときは、買取と一緒に、次に乗る中古車探しの相談もできます。

急いで決めるときも、引き取りの日と手元に残る金額を並べる

急いでいるときも、引き取りの日と手元に残る金額を並べると納得して決められます。比べる順は次のとおりです。

  1. 最低買取保証額のように、手元に残る金額の下限で候補を絞る
  2. 残った店の正式な査定価格を比べる
  3. 引き取りの日や対応が、状況に合うかで決める

契約後に修復歴などを理由に減額を求められる相談は国民生活センターにも寄せられているので、先に「手元にいくら残るか」で聞いておきましょう。

オーバーヒートした車の、これからの選択肢は?

直して乗るか、買い取ってもらうか、自分で廃車の手続きをするかに分かれます。

選択肢 向いている人
整備工場やディーラーで直して乗る 冷やす部品の交換で直る・年式が新しい・まだ長く乗る人
ROOTS Plusのように、自社工場を持つ買取店に頼む エンジンが傷んだ・古い車でも、金額を確かめてから決めたい人
ディーラーに下取りを頼む 次の車をその店で買うと決まっている人
ほかの買取店・廃車の専門店に頼む いくつかの店で金額を比べたい人
自分で廃車の手続きをする 平日に運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)へ行ける人

どこに頼む場合も「手元に残る金額」「見てから下げることはあるか」「いつ引き取りに来られるか」を聞くと比べられます。値段のつき方は動かない車は売れる?で詳しく説明しています。

オーバーヒートしたときのよくある質問

Q. オーバーヒートしたら、自走してもいい?

A. 自分の判断で走らせず、ロードサービスか整備工場の指示に従ってください。冷えて警告が消えても、原因が直ったとは限らないからです。

Q. オーバーヒートは、冷えれば元に戻る?

A. 冷えて警告が消えても、原因が直ったとは限りません。冷却水の減りや漏れ、部品の不具合が残っていることが多いので、点検で確かめます。

Q. オーバーヒートの前兆や初期症状は?

A. 水温計の針が高温側に上がっていく、エンジンの力が落ちる、蒸気が出る、が主なしるしです。

Q. 水温計が何度になったらオーバーヒート?

A. 決まった温度の数字で見るより、水温計の針の位置や警告の表示で見ます。目安の示し方は車種で違うので、お乗りの車の取扱説明書で確かめてください。

Q. オーバーヒートした車でも、買い取ってもらえる?

A. はい、直さないままでも、査定を受けて売ることはできます。条件は店ごとに違います。ROOTS Plusでは、オーバーヒートした車でも、最低買取保証額の対象になる条件はふだんと同じです。車台番号が確認でき、車体や主な部品が大きく欠けていなければ、原則として対象です。適用の条件は車の状態で変わるので、実際の金額は査定で確かめてください。

Q. オーバーヒートした車は、いくらで売れる?

A. 車種や傷み方で変わりますが、ROOTS Plusでは排気量ごとに最低買取保証額があります。軽自動車(たとえばワゴンR、タント、パレットなど)と1500cc未満は4万円、1500cc以上2000cc未満は6万円、2000cc以上2500cc未満は8万円、2500cc以上は10万円です。詳しく見たら上がる可能性があります。

オーバーヒートしたら、安全な場所に止めて取扱説明書か救援の指示に従い、見積もりが出てから今の値段と比べる

まず安全な場所に止め、蒸気が出ていればボンネットを開けず、エンジンの扱いはお乗りの車の取扱説明書かロードサービスの指示に従います。冷えて警告が消えても自分の判断で走らせず、点検を受けます。修理の見積もりが出たら、今の状態で手元に残る金額と並べて、直すか手放すかを決めてください。

オーバーヒートした車も古い車も、写真と車検証を公式LINEで送るだけで、来店せずに金額が分かります。受付は24時間です。送ると、まず最低買取保証額がすぐに届きます。同時にROOTS Plusにも写真が届くので、すぐに査定に入ります。そのうえで、人が確認した正式なオンライン査定価格をお届けします。しつこい営業はありません。正直に成り立つ取引なので、写真の加工や、傷やへこみを隠すことはなさらないようお願いします。→ 無料で今すぐ買取価格を知りたい

出典:国土交通省「令和7年度路上故障の実態調査結果」(JAFの協力。一般道路の部位別:冷却水1.5%・主な故障状況=不足、水漏れ・汚れ・凍結)/国土交通省「自動車の点検及び整備に関する手引」(日常点検:リザーバ・タンク内の冷却水の量が規定の範囲にあるか。著しく減少しているときは水漏れのおそれ)/警察庁「高速道路」(緊急時の3原則:停止表示器材の設置・安全な場所への避難・110番か非常電話で通報)/国民生活センター「車を売る際は要注意!中古車の売却トラブル」(契約後の減額)。最低買取保証額・引き取りの条件など自社の対応は、ROOTS Plusの案内に基づきます(2026年11月4日確認)。

▶ 車が動かない・壊れたとき のまとめガイド車が故障したら?直すか手放すかを見積もりと今の値段で決める